那須川天心vsメイウェザー！体重差・ルールに問題はなかったのか
2019年12月31日今年最大と言ってよい注目の試合がおおみそかに行われました。
さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.14』那須川天心とフロイド・メイウェザーのボクシングルールでの試合。
キャリア50戦全勝で世界5階級を制覇したボクシング界のスーパースターメイウェザーとの試合で那須川天心は１ラウンド2分19秒でKO負け。
3度のダウンを奪われ完敗したこの試合。
エキシビションマッチとはいえルールや体重差を考えるとこの試合に問題はなかったのでしょうか？
◆那須川天心vsメイウェザー！今回のルールはどう決まった？
RIZIN.14での那須川天心vsフロイド・メイウェザーのルールに関しては那須川天心に有利なルールでやるのか、それともメイウェザーの得意なルールでやるのかなど色々なルールに関して難航を極めました。
というのもメイウェザーはボクシングルールでしか試合した事がないうえに、アメリカ以外の場所で試合をやった事がありません。
それに加えて”THE MONEY”と呼ばれる程の金の亡者で1試合で稼ぐ金額は300億とも言われていたからです。
それを示すかのように試合の交渉に関してはRIZIN側ではなくメイウェザー側に有利な形で進んでいきました。
その中でも那須川天心が1発キックするごとに5億5000万という制裁金を課す事をメイウェザー側が決めたのです。
そして、その後もメイウェザー側に有利な形で交渉が進み最終的にはボクシングルールでのエキシビションとなりました。
何故エキシビションになったかというとまず日本ではJBC(日本ボクシングコミッション)認可のボクシングの試合以外は公式試合として認められていない事。
RIZIN側がメイウェザーに公式試合のファイトマネーをおそらく払えなかった事などもありエキシビションとなったようです。
それでもメイウェザーには約10億のお金が入る事になりました。
ただ、RIZIN側としては50戦無敗のボクシング界の伝説の男を日本に呼べただけでも興行としては成功だったと言えるかもしれません。
◆那須川天心vsメイウェザー！体重差がもたらした悲劇
このエキシビションマッチ、前々から色々懸念されていた事がありました。
その1つが体重差の事でしょう。
那須川天心が現在試合をしている階級はフェザー級(57.5kg位)。
一方でメイウェザーが試合をしていた階級はウェルター級(67kg位)と10kg近くの体重差があり、4階級位の差があったのです。
格闘技では1階級違うとパワーが違うと言われています。
ですから、ボクシングやほとんどの格闘技というのは体重制が設けられているのです。
今回のエキシビションの前日計量では那須川天心が62.1kgでメイウェザーが66.7kgでした。
なぜボクサーや格闘家が減量するかというと計量後に水分や食事を取って体重を戻して少しでも対戦相手よりパンチやキックの威力を重くするためなのです。
ですが、今回の那須川天心は減量をしなくて良かったので(今回のエキシビションは66.7kg契約)コンディションは減量している時より整えやすかったのですが、この時点で明らかにパワー差が出ることは明白でした。
そして、格闘技は使える技が制約されればされる程に体重差というのが響いてきます。
今回のエキシビションはボクシングルールなので、もちろん2つの拳のみしか使えないルール。
那須川天心にとってはルール・体重差という部分で明らかに不利なエキシビションを受けてしまったと多くの格闘技ファンが思ったことでしょう。
しかし試合後の那須川天心本人のコメントは男らしく潔い晴れ晴れとしたものでした。
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I have worked hard with a big dream in the combat world. Karate, Kickboxing, MMA and Boxing. When I first got the offer I took it in a flash. I thought this was an opportunity of a lifetime, and although there were significant differences in accomplishments and weight classes, I felt that I must not run and take on the challenge. The days since the fight was confirmed have been enjoyable but with concerns, and I spent the time thinking about many things. At the end of the day, I got finished, but I have no regrets. I am disappointed at myself since I thought I could have done better. But I will face the facts and will continue to take on any challenge. I learned that I didn’t work hard enough to earn this opportunity, and I will use this defeat to improve myself and move forward this year. Despite all the things that happened leading up to the fight, I came to realize how truly great Mayweather was. I was the one underestimating him. I promise to make it to that level! It may take some time for me to become the man to haul the industry on my shoulders, but please continue to support me! Everybody who work to make this fight happen, thank you very much. Mr. Mayweather, thank you very much. 僕は格闘界に大きな夢を見て頑張って来ました。空手、キックボクシング、MMAそしてボクシング。 この試合の話が来た時、メイウェザー選手と戦うチャンスはもう絶対巡ってこないから今しかないと思ったし、階級も違う、やって来たことも違うとは思いましたが、僕自身も逃げずにやらなくてはならないと思い試合を受けました。 試合が決まってからこの一戦に向けての日々は、とても楽しかったし、不安だったし色々なことを考えながらの時間でした。 結果は倒されてしまいましたが、後悔はないです。もっと出来ると思った自分が情けないし、悔しかったですが、現実を受け入れて、またチャンスがあれば何事にも逃げずに挑戦したいと思います。 チャンスを活かす為の努力がまだ自分には足りなかったことに気付きましたし、この敗戦を機に自分自身を改善して今年は突き進んでいこうと思います。色々ありましたがメイウェザー選手は本当に凄く強かったです。 舐めていたのは僕自身でした。 僕も必ずそこの域に行きます！ 本当に格闘界を背負って行ける男になるまでは、まだまだ先ですが、これからも応援よろしくお願いします！ この一戦に携わってくれた皆様、ありがとうございました。 戦ってくれたメイウェザー選手、ありがとうございました。 #Cygames #rizin14 #BOXING #teppengym #target #RISE
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