パッキャオvsメイウェザー驚愕のファイトマネー!階級や評価も大解剖!
◆パッキャオとメイウェザーのファイトマネー
2015年5月2日の試合のファイトマネーはボクシング史上最高といっていい程のファイトマネー額になった。
TV中継はアメリカの大手ケーブルテレビ局のHBOとショウタイムの合同ペーパービュー生中継、パッキャオの母国であるフィリピンでは3局が同時中継した(視聴率は46.9%)
ペーパービューの売上でいうと過去にメイウェザーvsデラホーヤが248万件を叩きだしたのが最高だったが、この2人の対決は460万という驚異的な売上を出した。
この試合のチケットは一番安い席で18万、席が近くなるごとに30万・42万・60万・90万となりVIP席は120万だったという(この席は一般人は購入できない)。
英国のチケット取り扱い業者がこのチケットを購入して販売した価格は一番安い席で48万、VIP席が700万という超高額で販売したにも関わらず15分でVIP席が売れてしまったという。
この試合のチケット売上は89億円というものだった。
そして、両者のファイトマネー総額は約470億円。
収益分配はメイウェザー側がAサイド(主役)で60:パッキャオ側がBサイド(相手役)で40となり、メイウェザーは約270億円から約280億円、パッキャオは約184億円のファイトマネーを稼いだ。
◆パッキャオとメイウェザーの階級
パッキャオとメイウェザーは世界チャンピオンとして複数階級制覇をしている。
パッキャオはライトフライ級(48.9kg)からプロキャリアをスタートして、初めて世界チャンピオンになったのがフライ級(50.8kg)。
ここから、Sバンタム級(55.3kg)・Sフェザー級(58.9kg)・ライト級(61.2kg)・ウェルター級(66.7kg)・Sウェルター級(69.8kg)の世界チャンピオンとなり6階級制覇を果たした。
メイウェザーはSフェザー級からプロキャリアをスタートし、Sフェザー級・ライト級・Sライト級(63.5kg)・ウェルター級・Sウェルター級の5階級制覇を果たした。
お互いものすごい偉業を成し遂げている。
特にパッキャオに関してはアジア人の体格でマルケスやモズリー、デラホーヤなど中量級の伝説的なチャンピオン達を破っているというのはフィリピンの英雄という以上にアジアの英雄とも言っていいだろう。
メイウェザーに関してもマルケスやデラホーヤに勝ち、ディエゴ・コラレス(Sフェザー級)やアルツロ・ガッティー(Sライト級)などその階級で圧倒的強さを誇っていた相手に勝利した。
無敗のまま5階級制覇したのはメイウェザー1人だけである。
◆メイウェザーとパッキャオ 評価は
メイウェザーとパッキャオ。
どちらも偉大なボクサーである事に変わりない。
複数階級制覇し、巨額のファイトマネーも得ている。
その2人、どちらの評価が高いかというとパッキャオの評価が高いように思う。
パッキャオはフィリピン人でアジア人の体格であり、プロキャリアもライトフライ級から始まっている。
アジア人の場合、体格の大きさでアメリカ人やヨーロッパ人に劣る事が多い。
その中でボクシングの激戦区と言われるウェルター級やSウェルター級で世界チャンピオンになっているのは快挙とも言える。
一方のメイウェザーも5階級制覇をして尚且つ無敗。
もちろんすごい事ではあるが、試合内容で批判される事もある。
メイウェザーは相手の攻撃を避けてパンチを当てる闘い方であり、緻密に考えられている戦略的な闘い方ではあるのだが、ディフェンシブ過ぎるという点とリスクをあまり犯さず勝ちにいっているように見えるため見ている観客からブーイングをもらう事もある。
他には本職のボクシングではないマクレガーや那須川天心と戦った事が(那須川はエキシビション)、金だけのために試合を受けたという批判をもらっている。
そのような事も含めて純粋にボクサーとしての評価はパッキャオの方が高く評価されているように思う。