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名高エイワスポーツジム(吉成名高)キックボクシング期待のルーキーを大解剖!

投稿日:2019年2月21日 更新日:

名高エイワスポーツジム(吉成名高)キックボクシング期待のルーキーを大解剖!

今は肘なし・膝制限があるRISEやK-1などの団体が盛り上がりを見せているが、肘あり・膝制限なしのムエタイの団体も盛り上がりを見せている。

現在日本にいる在日のタイ人や日本にタイ人を呼ぶだけでなく、タイに頻繁に行って試合をする若手選手も昔に比べてかなり多くなってきた。

過去に何人かはチャンピオンになった選手はいるが、日本のチャンピオンクラスでさえ全く手の届かないルンピニーやラジャダムナンというタイの2大殿堂の軽量級(ここではライト級以下の階級の意味。スーパーライト級以上は原則タイ人の層が薄くなるため)のランキングに入る選手や中にはタイトルを取る選手まで現れはじめた。

その内の1人、ラジャダムナンのミニフライ級という今まで日本人を含む外国人がランキングにすら入る事のできない階級でチャンピオンが誕生した。

横浜に拠点を置くエイワスポーツジム所属の選手で、吉成名高という名前でリングネームは名高・エイワスポーツジムという選手だ。

この名高・エイワスポーツジムについて紹介したい。




☆吉成名高 プロフィール

 

・名前:名高(なだか)・エイワスポーツジム

・生年月日:2001年1月8日

・年齢:18歳 ※2019年2月現在

・スタイル:サウスポー

・国籍:日本

・出身:神奈川県

・身長:158cm

・体重:47.6kg

・階級:ミニフライ級

 

 

☆吉成名高 経歴・学歴

名高は幼稚園の頃に兄の影響で空手を習い始める。

しかし身体の小さい名高は身体の大きい選手に試合で勝てなくて悔しい思いを持っていて、空手のプラスになればと小学3年からムエタイを習い始めた。

空手と違い顔面パンチがある事や空手以上に色々な技がある事の楽しさに惹かれていきムエタイに専念するようになった。

小学校高学年から試合に出始め最初は勝ったり負けたりを繰り返していたが、徐々に頭角を現し始めアマチュアではジュニア17冠を達成するまでになっていた。

 

2016年にプロデビューし日本とタイを行き来しながら2017年4月にWMCピン級世界王座を獲得、2018年4月には階級を1つあげWBCムエタイ世界ミニフライ級王座、その年の9月にはタイのラジャダムナンスタジアムでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座を獲得した。

そして、2018年12月に所属ジムのエイワスポーツジムが主催するBOM.20でラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級タイトルマッチでチャンピオンのハーキュリ・ペッシームを下しラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を獲得した。

 

ラジャダムナンスタジアム認定の日本人王者としては8人目だったが、これまでの日本人選手が取った階級などを考えると前人未到の記録と言ってもいい。

 

そして、2019年2月にルンピニージャパンミニフライ級王座を獲得。

今までタイ人以外では誰もなし得なかったラジャダムナン&ルンピニーの統一チャンピオンへ後一歩の所まで迫っている。

 

現在は通信制高校に通っている高校3年生。

中学卒業後はタイの学校に行くか迷っていたがジムの会長達がタイでの食事や病気になった時の事を考えて日本の通信制高校にした。

そのためタイと同じく朝・晩と練習できる環境で強くなっている。

それでも高校でのレポートなどは欠かさず期日までに提出しており、文武両道ができている選手と言える。




☆吉成名高 戦績

29戦24勝(13KO)5敗

・WMC世界ピン級チャンピオン

・WBCムエタイ世界ミニフライ級チャンピオン

・IBFムエタイ世界ミニフライ級チャンピオン

・ラジャダムナン認定ミニフライチャンピオン

・ルンピニージャパン ミニフライ級チャンピオン

 

☆吉成名高 注目ポイント

名高はサウスポースタイルからの左ストレートを中心としたパンチ、左ミドル、肘が武器で特に左ストレートはミニフライ級にありながら一発で相手をKOする力を持っている。

左ストレートは顔面とボディに打ち分ける技術もあり、ラジャダムナンでは顔面とボディへのストレートでKO勝利をしている程だ。

それと那須川や田丸同様にディフェンス能力にも長けている。

 

その中でヨックバン(スネブロック)に関しては那須川や田丸以上に上手いと思う。

というのは、名高が試合をしているムエタイと那須川や田丸が主戦場にしているRISEでは、判定基準が明確に異なる部分があるからだ。

 

RISEの場合はクリーンヒットなどのダメージやアグレッシブに攻撃しているかが評価されるのに対し、ムエタイの場合は攻撃やディフェンス時の身体のバランスなども評価される。

RISEの場合は腕でミドルをもらってもほとんどマイナスポイントにならないのに対し、ムエタイは腕でミドルをカットするようだとマイナスポイントになる事が多い。

ムエタイの試合をこなしている名高にとっては腕で基本もらわないようにするためにヨックバンなどが必然的に上手くなる。

 

それ以外にも首相撲での相手の膝が来た時の対処も抜群に上手い。

それは今までのキャリアの成せる技だろう。

 

未だタイ人以外では誰もなし得ていないラジャダムナン&ルンピニーの統一チャンピオン誕生が2019年に見られるかもしれない。

2019年は名高・エイワスポーツジムに注目だ。



-キックボクシング, 吉成名高

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