ディーゼルレック・ウォーワンチャイ【ムエタイ】スーパーフライ級チャンピオン間近!
ムエタイはライト級(61.2kg)以下が層が厚く今では日本人の若手選手がランキングに入ったり、中には名高・エイワスポーツジムのようなラジャダムナンスタジアムのミニフライ級チャンピオンが誕生している。
しかしそれでも簡単に勝てないのがムエタイだ。
そのムエタイでは最近フライ級(50.8kg以下)~バンタム級(53.5kg以下)に良い選手が集まっている。
ムエタイはどちらかというと日本でいう団体というよりプロモーションが主催して大会をやる事が多い。
ラジャダムナンやルンピニーで見られるスック~というスックの後ろにつく名前がプロモーション名になっている。
今、タイの有力プロモーションと言えば
・ギャットペットプロモーション
・ペッティンディープロモーション
・ワンソンチャイプロモーション
などがある。
特にペッティンディプロモーションは最近になり力をつけたプロモーションでラジャダムナンなどで大きな興行をしている。
ペッティンディープロモーションにはたくさんの有力選手がいるが今回はその中で期待されている選手の1人、ディーゼルレック・ウォーワンチャイについて紹介したい。
☆ディーゼルレック・ウォーワンチャイ プロフィール
・名前:ディーゼルレック・ウォーワンチャイ
・年齢:19歳 ※2019年2月現在
・スタイル:オーソドックス
・国籍:タイ
・出身:トラン県
・体重:52.1kg
・階級:スーパーフライ級
☆ディーゼルレック・ウォーワンチャイ 経歴
ディーゼルレック・ウォーワンチャイは兄と一緒に父親に連れられて近所のジムに行ったのがきっかけでムエタイを始める。
最初の試合は10歳頃。
ファイトマネーは200バーツだった。
その兄はボクシングでWBCユース世界チャンピオンになる程の実力を持った選手だ(リングネームはシーサーヤン・CPフレッシュマート)。
ディーゼルレックは出身地のタイ南部・トラン県でほぼ無敵の状態で、その活躍が目に止まりバンコクのプロモーター間で争奪戦になった程の逸材だ。
ディーゼルレックはラジャダムナンやルンピニーを中心に試合をしている。
日本でも1回試合をしており2016年10月にMuaythai Super Fightという大会で薩摩3373という日本チャンピオンと試合をしている。
この当時はルンピニーのミニフライ級(47.6kg以下)ランキング5位で、2階級程の体格差があったもののそれを感じさせる事がない試合で4RKO勝ちをしている。
この試合後はまたタイに戻り勝ったり負けたりを繰り返しながら試合を重ねていく。
その中で身体も大きくなっていきライトフライやフライ級、スーパーフライ級と階級を上げていく。
そのディーゼルレックが名を上げたのが2018年10月に開催されたラジャダムナンスタジアムでの賞金総取りマッチ。
ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級チャンピオンで2016年ムエタイMVPのプンゴンが相手で普通ならば実力差があるため組まれない試合だったが、133万バーツ(約400万)の賭け試合にして成立。
試合は予想に反し圧力をかけ続けて見事プンゴンから大金星をあげ、一気にスーパーフライ級あたりのトップクラスに踊り出る。
その次の相手として用意された相手はワンチャローン・PKセンチャイムエタイ。
那須川 天心と日本で対戦した事で有名になった選手だ。
ワンチャローンも元ラジャダムナン認定スーパーフライ級チャンピオンで相手としては格上の選手だった。
2018年12月のラジャダムナン生誕記念興行で対戦した2人は3Rにワンチャローンのボディ攻撃の後にディーゼルレックの右肘が当たりワンチャローンがダウン。
その後も優位に試合をすすめ判定勝ち。
この試合で勢いに乗ったディーゼルレックは2019年1月の試合でも賞金総取りマッチ(133万バーツ)を7chチャンピオンのジャックダーオと行い判定勝ちした。
☆戦績
・元ルンピニースタジアム ミニフライ級5位
・元ラジャダムナンスタジアム ライトフライ級9位
・現在ラジャダムナンスタジアム スーパーフライ級2位&ルンピニースタジアム同級1位
☆ディーゼルレック・ウォーワンチャイ 注目ポイント
ディーゼルレックはムエタイに忠実な試合をする選手で左右のミドルキックや肘が得意な選手である。
2016年の日本での試合ではムエタイでほとんどポイントにならないとローキックを蹴られ続けて苦戦するも最後は得意の肘で倒した。
基本はムエフィーム(テクニシャン)の選手だが相手によっては圧力をかけたり首相撲の展開に持ち込む事も多い。
特に賞金総取りマッチとなった2018年のプンゴン戦では圧力をかけ続けて勝利したのは記憶に新しい。
そして、次のワンチャローン戦では得意の肘を当てダウンさせて勝つという勝負強さも見せた。
今はラジャダムナンスタジアムのスーパーフライ級ランキング2位&ルンピニー同級1位につけているディーゼルレック。
そろそろチャンピオンの称号がほしい頃だと思うので、今年中にはどちらかのベルトを取る事を期待したい。