パッキャオvsメイウェザー再戦は実現する?どっちが強いを検証!
◆パッキャオvsブローナー
MGMグランドガーデンアリーナで日本時間1月20日に開催された6階級王者のマニー・パッキャオと4階級王者のエイドリアン・ブローナーの1戦。
マニー・パッキャオはフィリピンの英雄と呼ばれファン・マヌエル・マルケスやシェーン・モズリー、オスカー・デラホーヤなどの名選手とに勝利し、2015年5月にはフロイド・メイウェザーとのWBA・WBO・WBC世界ウェルター級王座統一戦に挑むものの敗れる。
一方のブローナは2011年11月にヴィセンテ・マーティン・ロドリゲスとWBOスーパーフェザー級王座を争い3回KO勝ちで王座を獲得。
その後4階級制覇を達成した。ただ、ブローナは暴行罪などで逮捕歴もあり素行が問題となっている選手でもある。
試合はWBAウェルター級タイトルマッチとして行われ、仮想メイウェザーと言われるブローナー相手に序盤から積極的にプレッシャーをかけていった。
体の厚みもあるためかブローナはディフェンジブな試合を強いられ7Rにはダウン寸前までパッキャオが追い込む形になった。
ただ、後半にパッキャオも疲れが見えたためかKOするまでには至らず。
それでもメイウェザー戦を見据えたら、この試合はキーポイントとなるであろう試合になった。
Beautiful left hand by Manny! (9th round) #PacBroner pic.twitter.com/H397H5luaj
— The Sports Junky (@TheSportsJunky1) 2019年1月20日
◆パッキャオの強さ 戦歴をふりかえる
パッキャオは今までにプロで70戦やっており、61勝(39KO)7敗2分という戦績を残している。
そのパッキャオの今までの戦歴を見てみると、デビュー戦はライトフライ級だが一番下のミニマム級(47.6kg)にも満たない体重で試合をし15戦目まではフィリピン人との試合をやった。
21戦目にタイ人とのOPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチに勝利し初のチャンピオンとなった。
24戦目には日本の後楽園ホールで日本人と試合をし1RKO勝ちをしている。
そして、27戦目にWBC世界フライ級タイトルに挑戦しタイのチャッチャィ・ダッチボーイジムに8回KOで勝利し初の世界チャンピオンとなった。
その後、Sバンタム級で世界王座を獲得しフェザー級に転級。
フェザー級やその上のSフェザー級ではマルコ・アントニオ・バレラやファン・マヌエル・マルケス、エリック・モラレスなどメキシコのスーパースター達と激闘を何度も演じた。フェザー級ではチャンピオンになれなかったもののSフェザー級ではチャンピオンになっている。
WBCライト級タイトルマッチではアメリカのデビット・ディアスと対戦し、9回KO勝利でアジア人初の世界メジャー団体4階級制覇を果たした。
ウェルター級ではノンタイトル戦でデラホーヤに下馬評では圧倒的不利ながらも8RでTKO勝利。
大金星を得た。
ミゲール・コットとのWBOウェルター級タイトルマッチで12RTKO勝ち。
5階級制覇を達成。
更に1階級上のWBC Sウェルター級タイトルマッチでアントニオ・マルガリートを12回判定で下して史上2人目の6階級制覇を果たした。
それからはシェーン・モズリーやマルケスとの再戦、ブラッドリーとの試合、メガマッチとなったメイウェザーとの試合をこなして1度引退したもののカムバックをして40歳の初戦では4階級制覇のエイドリアン・ブローナに判定勝ちし、改めて強さを証明した。
◆メイウェザーvsパッキャオ 再戦はあるか
この2人の再戦となると、また世界中から注目される試合になることはまちがいない。
PPVやファイトマネーもすごい事になるだろう。
パッキャオとメイウェザーの1戦目は薬物検査や放映権の問題やパッキャオ側のプロモーター・ボブアラムとメイウェザーの確執・ファイトマネーの事などで難航を極めた。
特にドーピング検査の問題が長引き、実現が不可能かと思われていたが2014年11月頃から両陣営が対戦に向けて話し合いを重ねて2015年2月20日、メイウェザーが投資しているソーシャルメディアを通じて契約書の写真を掲載。
2015年5月2日にMGMグランドガーデンアリーナでWBA・WBC・WBOウェルター級王座統一戦として開催される事が決まった。
その試合はというと激しい試合を期待していた観客や視聴者からはブーイングが出るような展開になった。
というのもメイウェザーがディフェンシブすぎたように見えた試合になったからだ。
結局判定はメイウェザーになったが、パッキャオ側や観客・視聴者などから積極的に攻めたパッキャオの勝ちを支持する声が多かった。
ただ、クリーンヒット率はメイウェザーが多かったのも事実。
そのような背景があり、2人の再戦が期待されている。
メイウェザーは引退しているがパッキャオとの再戦となると巨額のファイトマネーも手に入るということで試合をする可能性も高いと思われる。
◆パッキャオvsメイウェザー どっちが強い?
再戦が期待されているパッキャオとメイウェザー。
お互いに現在の状況について見てみよう。
パッキャオは2016年4月に1回引退をしているがその後すぐに引退を撤回。
その年の11月に復帰し、それまでに4戦。この前はブローナに勝利した。
一方のメイウェザーは2015年9月の試合を最後に引退。
その後、2017年8月にUFCチャンピオンのコナー・マクレガー、2018年大晦日には日本の地でキックボクシングチャンピオンの那須川天心とボクシングルールのエキシビションを行っている。
そこで仮に再戦となった場合どちらが勝つかという事だが現状を見るとパッキャオの方が勝つ確率は高いだろう。
というのは試合数と試合相手の実力を考えた時にメイウェザーの場合は正式引退をしてから、マクレガー・那須川というボクシングを本職にしていない選手しか相手をしておらず試合ラウンドでいうと1試合分の12ラウンドもやっていない。
パッキャオはメイウェザー戦以降も積極的に試合をしている。
そういう部分での試合勘などはパッキャオが圧倒的に有利と言える。
それにさすがのメイウェザーも長年のディフェンス勘に衰えはあるはずなので、パッキャオ相手に1戦目よりかはクリーンヒットをもらうような気がする。
後、手数やアグレッシブ性では確実にパッキャオの方がいいと思うので再戦ではパッキャオの勝利を予想する。