ロッタン ムエタイの凄まじい実力!那須川初めての恐怖感【動画】
2018年6月のRISE幕張大会。
メインイベントでRISE世界フェザー級(57.1kg)タイトルマッチを争っていた那須川天心が窮地に追い込まれていた。
その那須川を窮地に追い込んでいたのがタイ人のロッタン・ジットムアンノンだった。
◆ロッタンの強さの原点
ロッタンとムエタイの出会いは7歳の頃。10人兄弟で実家が貧しく、その頃からムエタイでお金を稼ぎ家族を楽にさせるという思いがあったそう。
子供の頃に貧しくて家族に楽をさせてあげるためにムエタイで稼ぐという選手達が多い。
ロッタンもそのうちの1人だ。
◆ロッタンの実績
ロッタンはタイの2大殿堂のルンピニーとラジャダムナンでスーパーフェザー級1位にランクされている強豪選手。
何故ロッタンが那須川天心の相手に選ばれたのか?
那須川は2018年2月に現在日本のキックボクシングメジャー団体・KNOCK OUTで現ルンピニースーパーフェザー級チャンピオンのスアキムとムエタイの試合をして苦戦の上に辛勝した。
その後6月のRISE世界フェザー級の那須川の相手を探していたが実力に見合う相手がピックアップされず相手探しが難航した。
そんな中、RISE代表の伊藤隆が那須川を追い詰めたスアキムがダウンを喫し負けた試合の映像を見つけた。
その映像を見た伊藤が那須川の相手はこの選手だと即決。この選手こそがロッタン・ジットムアンノンだった。
◆那須川vsロッタン!RISE世界フェザー級王座決定戦
那須川とロッタンによる王座決定戦。
スアキムに辛勝した那須川と圧勝したロッタン。
那須川が敗れる可能性があると見ていた者も多かった。
そして、始まったRISE初の世界王座決定戦。
那須川が会心の左ストレートを何回も当てる。
今まではこのパンチでほとんどの選手は倒れていた。
しかし、ロッタンはもらっても打ってこいと言わんばかりに前に出て右ミドルを当てる。
だんだん那須川の左ストレートの威力が弱くなり、那須川に初めてと言っていい位の焦りの表情が見える。
そして判定へ。
那須川が勝ったとは思えない位に苦戦させられた。
判定は1人がロッタン、2人ドローの延長へ。
延長はさすがにロッタンもパンチが効いていたようで延長判定は那須川が勝利した。
しかし、本戦の判定でロッタンが勝利していたとしてもおかしくはない試合内容だった。
その後ロッタンは2018年11月に再度来日。
RISE3階級チャンピオンの裕樹と対戦。
試合前にバイク事故で右足を負傷。
その状態で裕樹得意のローキックに苦しめられるも2度パンチでダウンを奪って判定勝ち。
改めて底力を日本の観客に見せつけた。
今後も実力者ロッタンの戦いに注目していきたいと思う。