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『RIZIN.15』堀口恭司vsベン・ウィン他注目のカードを徹底予想!

投稿日:2019年2月9日 更新日:

『RIZIN.15』堀口恭司vsベン・ウィン他注目のカードを徹底予想!




◆『RIZIN.15』注目の対戦 堀口恭司vsベン・ウィンを予想

2018年の大晦日、ベラトールからの刺客でベラトールバンタム級王者・ゴールドウェルに勝利し初代RIZINバンタム級王者となった堀口恭司。

次は4月21日に開催されるRIZIN.15でベン・ウィンとの対戦が決まった。

 

堀口と試合するベン・ウィンがどんな選手かというと、ベン・グエンという名前で2006年12月にプロデビューし2013年からオーストラリアに移住した。

オーストラリアの団体『K-Oz Entertainment』バンタム級王者と『Nitro MMA』バンタム級王者を獲得、2015年にUFCに参戦し4勝3敗という成績でフライ級(56.7kg)のランキング8位がUFCでの最高位となっている。

戦績は25戦17勝8敗。

ベン・ウィンのファイトスタイルはテコンドーを習っていた事もあり、アグレッシブな打撃に定評がある。

打撃以外にもマウントを取ってのパンチ・相手の後ろをとってのチョークなど技の引き出しも多くバランスの取れた選手ではある。

しかし、堀口や堀口が試合したゴールドウェルなどと比較すると格下感は否めない。

UFCでも連敗中であった。

 

そのベン・ウィンの生い立ちが興味深い。

中学生の頃にいじめにあった事をキッカケにしてテコンドーを始め格闘技にのめり込んでいき、そのまま総合格闘家の道を目指すかと思ったらエンジニアの道を目指し大学に進学。

このままどちらの道をとるか迷ったが大学を中退し格闘技を続ける事を選択し、コンピューター技術者の仕事をしながらプロデビューした選手だ。

日本のアニメ・はじめの一歩の大ファンでもあるらしい。

 

そのような生い立ちや経歴をもつベンに挑まれる形となった堀口。今回は堀口が絶対有利という下馬評ではあるだろうが、ベンもRIZINで活躍したいという思いと堀口に勝利したら一気に世界のバンタム級の総力図を変える事ができるために死に物狂いで向かってくるだろう。

堀口にとっては勝利はもちろん圧倒的な強さを見せつけられるかどうかがこの試合のポイントになるだろう。




◆『RIZIN.15』注目の対戦 キング・モー vs. イリー・プロハースカを予想

この2人は2015年・RIZINが誕生した年に試合をしており、その時はキング・モーが勝利している。

 

そのキング・モーのはレスリング出身で学生時代にはアメリカのナショナルチームに選出される程の実力の持ち主だった。

しかし北京オリンピックの最終選考でアメリカ代表から漏れ、その年から日本でのプロキャリアをスタートさせる。

日本では戦極(ドンキホーテが協賛をしていた団体)で類まれなるレスリング力やボクシング技術を発揮し連勝、派手な入場も相まって人気を博した。

 

そしてM-1 GROBALでの試合を経て、Strikeforceに参戦。Strikeforceでは2010年4月にケガール・ムサシに勝利しStrikeforceのライトヘビー級王座を獲得(防衛0回)。

2012年からはベラトールに主戦上を移し、ベラトールでは2013年にライトヘビー級のトーナメントで優勝した。

2015年にはRIZINの100kg級トーナメントに出場し優勝を果たす。

 

その後、ミルコにRIZINトーナメントで負けたもののベラトールで石井慧やクイントンランペイジジャクソンに勝利している。

一方のイリー・プロハースカはムエタイとレスリングをバックボーンに持ち、2012年に地元・チェコでプロデビュー。

チェコの格闘技イベントGCFライトヘビー級王座を獲得した。

2015年からRIZINで試合をしている。

RIZINでの唯一の負けはキング・モーとの試合となっている。

 

その2人が今度はRIZINのライトヘビー級(93.0kg)のタイトルをかけて試合する事になった。

キング・モーはRIZINの出場が何回はあるが、ベラトールの刺客として参戦する。

 

今回の試合もお互いにレベルの高い打撃や寝技スキルを持っているのでかなりの接戦になると思う。

私は1回勝利しているアドバンテージからキング・モーが勝利すると思うが、ただモーは2年前の試合を最後に試合感覚が空きすぎているのが気になる。

その間イリーはコンスタントに試合をしている事もあり、イリーにも十分勝機はあると思う。

この試合は面白くなりそうだ。




◆『RIZIN.15』注目の対戦 朝倉未来 vs. ルイス・グスタボを予想

RIZINに突如現れた朝倉兄弟、その兄である朝倉未来。

朝倉未来は地元の豊橋で喧嘩に明け暮れ少年院に入った。

退所後、格闘家を志し名古屋の地下格闘技団体の試合を経て東京のTHE OUTSIDER(メジャー団体にデビューするための登竜門的大会)で2013年にデビュー。

2015年に65-70kgタイトルを獲得し2階級制覇を達成した。

その後韓国の大手格闘技団体・ROAD FCに参戦。

ROAD FCデビュー戦では左ハイキックでKO勝利。

2戦目は元ROAD FCバンタム級王者のオ・ドゥソクと対戦。

判定負けを喫しプロで初めての敗戦となり、DEEPの試合を経て2018年8月にRIZIN初参戦。

その試合で元修斗世界フェザー級王者・SRC(戦極)フェザー級王者などでUFCにも参戦経験のある日沖 発に1RTKO勝ち。

この試合で格闘技界に朝倉未来の名前を轟かせた。

2018年の大晦日には元修斗世界フェザー級王者でDREAMやVTJに参戦経験のある日沖と並ぶ日本のトップコンテンダー・リオン武に2RKO勝ち。

名実ともにこの階級の日本トップ選手に躍りでた。

 

その未来と対戦するのがルイス グスタボ。

ブラジル人の総合格闘家で、過酷な幼少期を過ごしストリートの抗争で父親を亡くしてしまうという悲劇に見舞われる。

その環境を変えるため地元の格闘技ジムに通いだし頭角を現し18歳でプロデビュー。

未だに負けなしの9戦無敗。

2016年にはPRIDEで活躍したヴァンダレイ・シウバに誘われアンドレ・ジダ率いるEVOLUCAO THAIに移籍。

日本デビューとなった2018年8月のRIZINでは日本のトップコンテンダー・矢地祐介に2R右フックでKO勝ちし実力を示した。

 

この2人の戦いはストライカー同士の戦いとなるため、必然的に打撃戦が繰り広げられるだろう。

グスタボのパンチと未来のキック、どっちが主導権を握るかが勝負の鍵になるだろう。

どちらともKOできる打撃を持っているだけに1発で試合が決まる可能性もあるし、コンビネーションを駆使した打撃戦を繰り広げるかもしれない。

お互いに日本トップコンテンダーを倒してのこの1戦。

KO決着に期待したい。




◆『RIZIN.15』注目の対戦 朝倉海 vs. 佐々木憂流迦を予想

今、RIZINを席巻している朝倉兄弟の弟・朝倉 海。

海も未来と同じくTHE OUTSIDER出身の選手でROAD FCなどの試合を経て2017年12月にRIZINデビューした。

デビュー戦では急遽対戦相手が変更になり、その変更した相手の才賀紀左衛門からKO勝ちをし鮮烈なデビューを飾った。

それからRIZINに定期的に参戦。

中でも元UFCのフライ級ランカーのイアン マッコールに勝利したマネル・ケイプに判定勝ちしたのは海の実力を示した1戦になった。

2018年大晦日にはプロで唯一黒星をつけられたROAD FC所属のムン・ジェフンにリベンジを果たした。

 

その朝倉海と対戦するのは佐々木憂流迦。

寝技が得意で「寝技天狗」や「寝技王子」の異名を持ちアマチュア時代にはグラップリングの大会で戸井田カツヤに勝利する程の実力があった。

2010年にCAGE FORCEでデビュー。

2013年に修斗の環太平洋フェザー級王座を獲得し防衛を果たした。

その間もアブダビ・コンバットなどグラップリングの大会にも積極的に参加し実力を磨いていった。

2014年7月にUFCと契約。

8月にUFCデビュー戦が行われ1R一本勝ち。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトも獲得したが、その後プロ初黒星を喫し2連敗。

2016年からはフライ級に階級を下げ勝ち負けを繰り返した後に、2018年11月からRIZINに参戦する事を発表。

その大晦日ではマネル・ケイプに判定勝ちした。

 

そして今回の対戦が実現したわけだが、私は佐々木憂流迦が有利と見ている。

朝倉の打撃も素晴らしいモノはあるが、上のレベルになるとKOできていない。

佐々木は打撃は少ないが寝技には絶対の自信がありUFCでも1本勝ちをしているなど寝技で言えば世界レベルにある。

後は佐々木がUFCという大舞台を経験しているのは大きい。

朝倉もRIZINに出てるとは言え世界のトップが集まるUFCでのキャリアは佐々木のこれからの試合にとって自信になるであろう。

ただ、朝倉の打撃が1発でもクリーンヒットしてダメージを与えられれば朝倉にも勝機が出る。

この試合は打撃vs寝技という分かりやすい構図にはなるだろうが、一瞬たりとも目が離せない試合になるだろう。



-RIZIN, 堀口恭司

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