イリープロハースカ【総合格闘技】RIZINヘビー級エースを大分析！
2015年の年末、暗黒期と言われていた格闘技に地上波放送をする団体が復活した。
その団体がRIZINという団体だ。
RIZINは日本・世界各地の団体から強豪選手を集めRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIXというトーナメント形式の大会を開催している。
このトーナメントは2015年にヘビー級・2016年に無差別級・2017年にはバンタム級(61.0kg以下)と女子スーパーアトム級(49.0kg以下)を開催した。
2015年の優勝者はキング モー・2016年の優勝者はミルコ クロコップ・2017年バンタム級優勝者は堀口 恭司・女子スーパーアトム級優勝者は浅倉 カンナという結果になった。
2017年にバンタム級のトーナメントで優勝した堀口はRIZINに来る前はUFCのフライ級トップランカーとして活躍をしていて事もありRIZINと契約を結ぶ事は考えられなかったが、UFCでの試合が中々組まれなかったため自ら参戦を決意した。
そのRIZINに最初の大会から継続的に参戦しているヘビー級の選手がいる。
2015年のトーナメントではキング・モーに惜しくも敗れ準優勝した選手だ。
名前はイリー・プロハースカ。
2019年4月にはそのキング・モーとRIZINライトヘビー級チャンピオンシップで争うプロハースカを紹介したい。
☆イリープロハースカ プロフィール
・名前：イリー・プロハースカ
・生年月日：1992年10月14日
・年齢：26歳 ※2019年２月現在
・スタイル：オーソドックス
・国籍：チェコ共和国
・出身：南モラビィア洲ホスチェラディッエ
・身長：193cm
・体重：93kg
・階級：ライトヘビー級
☆イリー・プロハースカ経歴と戦績
ムエタイとレスリングをバックボーンに持ち、2012年にチェコで1番大きな格闘技大会・GCF(グラディエーター・チャンピオン・ファイティング)でプロデビュー。
2013年にはGCFのライトヘビー級チャンピオンとなった。
2015年にRIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX 2015 ヘビー級トーナメントにチェコ代表として出場。
1回戦では北京オリンピック柔道100kg超級の金メダリストである石井 慧をグラウンドの膝蹴りでKOし、準決勝のワジム ネムコフ戦は1R終了時にネムコフ側からの棄権の申し出により勝利。
1日2試合となった最後の決勝戦ではキング・モーに右フックでKO負けし準優勝に終わった。
2016年4月のRIZIN.1ではメインイベントで藤田和之と対戦し右フックでKO勝ちした。
その年の9月に開幕したRIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX 2016 無差別級トーナメント 開幕戦では1回戦でマーク タニオスに判定勝ちし、2回戦に進んだが負傷欠場により敗退。
それから膝の手術などをして約1年以上のブランクを作る。
ブランクから明けた後の2017年12月のRIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX 2017 2nd ROUNDでカール・アルブレックスソンと対戦し1R終了間際のスタンドパンチ連打でKO勝ち。
その後2018年7月のRIZIN.11でブルーノ・カッペローザにパウンドでKO勝ち、9月のジェイク・ヒュー戦ではスタンドパンチ連打でKO勝ち、12月のRIZIN.14で元ベラトール ミドル級チャンピオンだったブランドン・ホールジーにパウンドでKO勝ちしてキング・モーに負けてから無傷の7連勝を果たす。
そして、2019年4月因縁の相手であるキング・モーと初代RIZINライトヘビー級(93.0kg以下)チャンピオンシップで対戦する。
この試合は2018年から始まったRIZIN(プロハースカ)vsベラトール(モー)の対抗戦として行われる試合でもある。
プロハースカにとってはRIZINの看板を背負って戦う事になる。
☆戦績
・27戦23勝(22KO)3敗1分
・元GCFライトヘビー級チャンピオン
侍イリープロハースカ#RIZIN pic.twitter.com/f2ffOeaVFn
— zzz (@mmajpn) 2018年8月5日
☆イリー・プロハースカ 注目スタイル
プロハースカは打撃を得意としており23勝の内のほとんど打撃によるKOもしくはTKOだ。
圧倒的な打撃から相手を一撃で倒すパワーを持っており、毎回アグレッシブに攻めるので突進力もある。
そのため1Rで試合が終わる事も多い。
RIZINではその打撃力を武器にして、RIZINデビュー戦のWORLD GRAND PRIX 1回戦では石井 慧を右フックからグラウンドの膝蹴りで1RKO・準決勝ではワジム ネムコフに対し1Rから積極的に攻め1R終了時に戦意喪失させた。
決勝ではキング モーに負けたものの鮮やかなコンビネーションからの飛び膝蹴りや迫力のあるパンチを出すなどアグレッシブな闘いで日本人のファンを魅了した。
その後も藤田 和之などを下し、2018年7月のRIZINヘビー級エース争いと言われたブルーノ カッペローザをスタンドパンチ連打からのパウンドで失神させてRIZINでの存在感をアピールした。
グラウンドの対応も上手くパウンドから勝利する事もある。
2018年12月の元ベラトールミドル級チャンピオンのブランドン・ホールジー戦では危ない場面が有りながらも強烈なパンチで見事KO勝ちした。
2019年4月にはRIZINで唯一黒星をつけられた相手・キング モーとRIZINライトヘビー級チャンピオンシップを争う。
この試合はRIZINヘビー級のエースとして真価の問われる1戦になるだろう。
プロハースカの勝利に期待したい。
